「誰に聞けばよいか」を常に考えて

法人営業で重宝されるスキルの一つが、仕事の速さです。
法人営業で取引先から声がかかる場合、たいていの場合は、急ぎの相談です。機械の故障で困っている、社員が入社するから急ぎで手配したい、予算を通す関係で急ぎたいなどです。

そのような場合、最も簡単で効果的な差別化方法が「急ぐ」ことです。

ただし、自分がスピード感を持って仕事をするだけでは、急ぐことにはつながりません。どこかで必ず「待ち」の時間が発生し、結局、取引先に必要な価値を提供できるのは遅くなります。顧客に対し、素早いレスポンスを返す時に必要なのは、「誰に聞けばよいか」を把握しておくことです。

仕事の多くは一人で完結できるものではありません。製品の納品であれば、設計部門や技術部門との連携が必要ですし、商品の発注であれば、内勤のアシスタントとの連携が必要です。取引先からの相談内容によって「これは誰に聞けば早い」「誰に相談すればスムーズに話が通る」という情報を把握しておくことで、問い合わせに対する反応速度を早くすることができます。

人に聞くことは、時に褒められない場合もありますが、早く回答を得る際には最も有効な手段となるのです。